インドブッダガヤ・仏心寺テンプル(カリーテンプル)の公式サイトです。

旅行記2008

インド仏心寺仏像光背開眼法要と三大聖地巡拝(ラジギール、ブダガヤ、サールナート)の旅

2008年1月24日(木)~29日(火) 【6日間】
2008年1月24日(木)~30日(水) 【7日間】
旅行記 吉田 裕貴子

  • 1月23日(水)23:00

関西空港の4階国際線出発ロビー・タイ航空カウンター前に集合!

関西近郊、遠くは東京から参加者総勢19名が揃いました。
それぞれのスーツケースと厳重に梱包した光背一式をタイ航空に預け、簡単な自己紹介の後、手荷物検査・出国審査を通り免税店のあるフロアーへ。深夜のため開いていた免税店はたったの一軒だけ。
お土産など買い物もそこそこに、バンコクへむかう深夜便に乗り込みました。

  • 1月24日(木)早朝

バンコクのスワンナプーム新国際空港に到着。
12:10発のインドガヤ行きに乗り継ぐため、11時まで空港内にて待機です。 新しくて大きなスワンナプーム新国際空港は免税店が多く、タイ式マッサージ店や仮眠がとれるトランジットホテルなど施設が充実しています。レストランも世界各国の料理が集まっているので、お食事したり買い物したりと皆様様々な時間をお過ごし頂きながらお待ち頂きました。

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11時の集合時、福田添乗員よりガヤ行きのフライトがキャンセルになるかもしれないという報告がありました。その時点では最終決定がでていなかったため、集合時間を13時に設定し、タイ航空より支給された食事券(約1000円分)を手にして再び解散です。
しかしすでに5時間休憩をとっている皆様はおなかもいっぱいで、若干お疲れのご様子も見受けられました‥。
13時の集合時、ガヤ便のキャンセル決定の報告がありました。原因は、ブダガヤで時期はずれの大雨が降った影響によりガヤ空港の離発着が不能となってしまったためでした。
速やかにタイ航空からホテルが手配され、急遽タイ入国!バンコクにて一泊することになりました。ホテル到着後、手配したバスに乗ってバンコク見学へ出発!バンコク市内の涅槃寺(ワットポー)を参拝後、船に乗って河を渡り暁の寺(ワットアルン)にも行きました。夕焼けに染まる暁の寺もとても綺麗でした。

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スーツケースを航空会社に預けたままだったので、日用品を購入するためデパートの免税店にてお買い物。デパートといってもここはタイ。イメージするような衣服はなかなか売っておらず、皆様ユニークなTシャツや下着を購入されていらっしゃいました。
夜はバンコク市内の繁華街でタイ料理。民族音楽の流れる開放的なお店で、料理もおいしく会話も弾み皆様とてもいいお顔でいらっしゃいました。

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また、タイ航空より準備されたホテルは新しくとても綺麗な所だったこともあり、予定になかったバンコクの夜をご満喫頂けたご様子でした。

  • 1月25日(金)

優雅に朝食をすませ、ユニークなTシャツを身にまとい、ガヤ行きが飛び立つ事を祈りながら空港へ。
日頃の行いが素晴らしい皆様の祈りが届いて、搭乗手続きも優先的に行われ飛行機へ無事に乗り込み、いざガヤへ出発!ガヤ上空からは、乾期の頃にはほとんど見られない水のある河の景色を見る事ができました。

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ガヤ到着後、スジャータホテルにて昼食を頂いた後、仏師さんご一行は仏心寺にて本堂の荘厳とお釈迦様の光背の取付というお仕事に出かけられます。私達はといいますと、まずはブダガヤ大塔参拝へ。
世界文化遺産にも指定されているこの聖地。
大きく葉を茂らせた菩提樹の下には、釈尊が悟りを開かれた場所である金剛宝座があります。

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大塔内回廊にて法要を行い、福田添乗員の詳しい説明を聞きながら、金剛宝座、アショカ王柱とムチャリンダ竜王の池を見学しました。
その後バスに乗り込み、釈尊が沐浴をされた尼蓮禅河へ移動。
夕刻、赤く染まりだした空が大雨によって流れを得た水面に映り、対岸には大塔を望むというとても美しい風景を見る事が出来ました。その頃、仏心寺では悪戦苦闘・・・・・だったようです。

  • 1月26日(土)

深い霧に包まれたブダガヤの朝。ここは北インドに位置し、ヒマラヤ山脈の麓の盆地であるため霧が発生しやすくとても寒い朝を迎えました。
7:30にラジギールへ向かって出発!
仏師さまご一行は、仏心寺へ出発!・・・・・ 。
ラジギール組は、道中で青空トイレタイムがありました。
壁のない大地の中で、日本ではできない経験に皆様複雑な面持ちながらも盛り上がりました。
そこでしかできない事をすることは旅の醍醐味でもあります。
ラジギールについて、まず見えてきたのは周囲を山に囲まれ、自然の要塞に守られたマガダ国の南の関。続いて、戦車が幾度も通ったため車輪によって道がえぐられた「轍の跡」を見学し、霊鷲山へ。
約30分の登り坂を経て山頂に近づくと、形が鷲に見える鋭く尖った岩が見えてきました。
その姿は青空に映えて今にも飛び立ちそうな勢いを感じました。山頂には色々な国からの参拝者があり、法要の順番待ちをしましたが、清々しい風に吹かれながらの休憩は丁度良い時間となりました。
そして、猛々しい岩に見守られながら山頂の香室にて法要を行いました。

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下山後は、釈尊が浄土三部経の一つである観無量寿経を説かれたビンビサーラ王の牢獄跡、竹の生い茂る竹林精舎などを見学し、近くのホテルにて昼食をいただきました。

午後は、あの玄奘三蔵も留学されたナーランダ仏教大学跡を見学し、釈尊が悟りを開かれる前に滞在された前正覚山に登って参りました。

その頃、仏心寺では完成した荘厳とお釈迦様に満足げに・・・・・だったようです。

スジャータホテルに帰り、夜はブダガヤの日本寺駐在僧の方々をお招きして夕食会が開かれました。

いよいよ翌日に迫った開眼法要にむけて全員気持ちを合わせ、楽しいひとときを過ごしました。

  • 1月27日(日)

開眼法要当日。仏心寺に移動し、まずは宿坊にてチルドレンスクールの子どもたちに会いました。

加藤理事長のご挨拶の後、子どもたちに日本の伝統玩具、けん玉や駒、だるま落としなどをプレゼント。

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初めて見る日本の玩具に子どもたちは興味津々!遊び方を教えるため、ひさしぶりに玩具にふれた皆様も一緒に大はしゃぎ!笑い声がロビーいっぱいに響き渡りました。

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その後、本堂に移り「光背開眼法要」が厳かに執り行われました。

光溢れる堂内、子どもたちも参列し法要を見つめています。僧侶の声明により堂内は清められ、光背により美しく飾られたお釈迦様の前を散華がはらはらと舞い落ちていく様は、とてもきよらかで息をのむ光景でした。

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法要の後、子どもたちや先生、日本寺の皆様、ホテルのスタッフに別れを告げ、一路ベナレスへと向かいました。

ベナレスまでは休憩を含み約7時間のバス移動です。

ブダガヤ-ベナレス間は、驚くほど道がきれいに整備されていて、ガソリンスタンド等の休憩場所が多いため、残念ながら青空トイレタイムはありませんでした。

お昼休憩で立ち寄ったドライブインでは、大きなお皿に数種類のカレーやナン、ライスが載せられたタリーという食事をいただきました。仕上げに、チャイと呼ばれるインドのミルクティーをいただきました。ほどよい甘さで辛いカレーをいただいたあとに、ほっとする味でした。夕方、ベナレスに到着。

まずは、女性の皆様希望のインドシルクで織られるサリーの工場とお土産屋に入りました。サリーの試着もできるこのお店で、美しいシルクに身を包みインドの服飾文化体験をされていました。
ホテル到着後、夕食会場へ移動し、インドの伝統舞踊とインド料理でさらにインド文化をご満喫いただきます。

インド神話を題材とした舞踊は小刻みなステップにより昇華していくかのようなリズムと力強い腕の動きが特徴的です。

目の前で繰り広げられるインドの世界観に酔いつつ、インドの代表的な音色、シタールのメロディーにのせて、最後は踊り子さんと一緒に輪になって踊りました。

  • 1月28日(月)早朝5:30。

ガンジス河の日の出を参拝すべくホテルを出発。

バスを降りると懐中電灯を手に、暗い道を足下の牛糞に気をつけながら船着き場へ向かいました。
2人の少年船頭の漕ぐ小船に乗り込み、日の出を待ちます。小船は艪のきしむ音をBGMに、静かにゆっくりとガート(河岸)に沿って進みます。

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ガートには、沐浴を行うために集まりだしたヒンズー教徒、洗濯物を力一杯大きな石にたたきつけながら洗濯をする人々、瞑想をするバラモン…、まるで絵巻物見るような光景です。
そして、ヒンズー教徒にとって母なる河ガンジスに流れゆくための終着地である火葬場からは、煙がまっすぐ空へと昇っていました。 ついに、対岸から日が昇り始めました。日の光に染まるガンジス河はとても美しく神聖さをたたえ、ガートの人々を照らし新しい一日の始まりを告げています。

帰路、バスまではリキシャーに乗りました。リキシャーとは前に運転席、後ろに2人掛けの座席がある三輪車のタクシーのようなものです。この名前は日本の人力車からきているそうです。

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私達を乗せたリキシャーは、朝のベナレスの街を軽快に走り抜けていきました。 朝食の後、ひと足先に日本に帰る6日間コースの皆様とホテルにてお別れしました。また日本で会えると分かっていてもちょっぴり寂しい瞬間です。

お見送りの後、7日間コースの皆様とベナレス市内の見学へと向かいました。しかし、ベナレスの大渋滞に巻き込まれ数キロ先の場所に行くのに一時間もかかってしまいました。

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渋滞を抜けてからは、インド亜大陸の立体地図のあるバラート・マーター寺院とムガル時代の旧藩主の城であるラームナガル城を見学しました。  

ホテルに戻り夕食をとった後、アグラ方面に行く夜行列車に乗るためムガールサライ駅へ移動しました。改札のない誰でも入れる駅構内、ホームや線路のうえには牛が悠々と歩いていました。電車が入ってくると、焦った牛はモ~大変!引かれまいと電車に追われながら全速力で駆け抜ける。

こんな必死な牛の姿はこれからも見る事はないでしょう。ちなみに頑張った牛はひかれることなく、逃げ切る事が出来ました。
インドでは、遅れるのが常とされている夜行列車が予定通りにホームへ入ってきました。夜行列車は満席で、3段ベットの車両に数名ずつに別れて乗車しました。

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早朝、少しの遅れでアグラ近くのツンドラ駅に到着。でも、なかなか寝付けない夜行列車の旅だったご様子で眠たそうなお顔の方が多かったです。

  • 1月29日(火)

アグラのホテルにて朝食をいただいた後、世界遺産でインドのシンボルでもあるタージ・マハルに行きました。

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ムガル帝国王妃の白亜の霊廟、タージ・マハルは、皇帝が最愛の妃のために22年もの歳月と贅を尽くして築きあげた建造物で、その秀麗な姿に誰もが目を奪われました。

その後、アグラ城塞を見学し、帰国便が出発するデリーへと移動しました。

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心配していたデリーの渋滞の影響も受けることなく到着し、お土産を購入後、空港に入り搭乗手続きを済ませ、深夜便のバンコク行きに乗り込みました。

  • 1月30日(水)早朝

バンコクのスワンナプーム新国際空港に到着し、再び乗り継ぎの為に時間調整をします。初日に長時間滞在し、慣れ親しんだ空港では旅の疲れを癒すタイ式マッサージ店に人気が集まっていたようです。

その後、日本への帰国便は予定通りフィリピンのマニラを経由して、関西空港に無事到着しました。
税関を通ってからロビーで解散式。

吉川理事よりご挨拶をいただき、お迎えにいらした方々と皆様笑顔で、それぞれお帰りになりました。

予定外のバンコク一泊はありましたが、仏心寺において大切な開眼法要を無事に執り行うことができたこと、そして大きな事故や怪我もなく皆様が無事にご帰国出来た事が何より嬉しい事でした。

今回のご旅行をご一緒させていただき、たくさんのすてきなご縁を頂戴できたことを心より感謝しております。 合掌

インド仏心寺仏像光背開眼法要と三大聖地巡拝の旅感想文

福井県越前市 大寶寺 吉田 亮太

去る平成20年1月23日から一週間の間、私仏心寺仏像光背開眼法要および三大聖地巡拝の旅に参加させていただきました。
海外経験が未熟な私にとって、インドまでの道行きからして、一癖も二癖もある実に新鮮な体験になりました。
インド国内に入ってからはさらに、今まで日本国内でも至極限定的な範囲内で生活していた私の視野の狭さを思い知らされました。また各佛蹟巡りにおいては僧侶として、非常に大切な体験をさせていただきました。

総じて言えば、旅行の始めから終わりまでの全てが貴重な一週間でした。

 インドは日本とは全く異質な国である、というのが旅の始めに感じていた事です。

ところ変われば、と言いますが、肌の色から言葉はもちろん、食べ物、生活の物音、空気のにおいや、そこら辺に茂る木や草、さらに石ころまで今までの私の目に写っていたものと全く異なっている。

むしろ私自身が異物になって紛れ込んでしまったとさえ思えました。

 しかし一日、二日とインドで過ごし、仏心寺で開眼法要と一緒に行われた、現地の子供たちの交流会や旅のガイドさんとのおしゃべり、佛蹟の道行きで驚くほど流暢な日本語を話す土産売りの人々との商談の中で、自分もまたインドに迎えられていると感じました。

ブダガヤでは、金剛宝座の前でお勤めに励む僧侶や人々の多国籍なことに驚き、佛教の生れた土地に日本人の自分もやはり足を踏み入れていると驚嘆しました。

 結局この旅の中では、始終あんぐり口を開けて驚いていただけだったように思います。

ただ、この体験の旅を通して、ほんの少し視野が外を向くようになったのではないかと思います。総じて良い旅でした。

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